廃業した漫画家が、会社員になって家計を再生するのだ

標準体重と老後の安定を目指しています。

消えた漫画家「ここに、いるよ」。

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私がいちばん「こわい」と思って、

「年とる前に早く漫画から足を洗わなきゃ……」と背筋がこごえたのは、

 

とあるアシスタント先に行ったときのことだった。

 

がっつり大人向け指定の作品を描いてらっしゃる先生の現場だった。

 

自分でも廃業に気持ちが傾いていった

ちなみに先生は当時30代後半の男性で、アシスタントは常勤の方が2名。背景担当の男性とトーン仕上げ担当の女性。いずれも先生と同年代くらいか、ちょっと年下くらい。

 

そこに忙しい時期はプラス1~3名、仕上げトーン担当が突発的に加わるといった感じだった。

 

50代くらいの女性が、アシスタントとして来ていた。

 

おっとりとして、髪が長くてメガネで、いかにも文系っていった感じ。頭がよさそう。

 

でもファションはやはりアシ現場なので、もっさりスウエットみたいな感じで。

 

ちょっと話して、お名前を教えてもらった。ペンネームっぽかった(いわゆるキラキラしてた)。

 

帰ってぐぐってみたら、私が小学生の頃に読んでいた少女漫画雑誌で連載していた先生だった。

 

(私が読んでいた時期とはズレていたのか、その漫画についての記憶はなかったが)

 

バカ売れしたという作家さんではない。でもネットに巻頭カラーの画像が上がってたり、ファンだったという人が懐かしく思い出を語っていた。

 

「こんな立派な連載漫画家さんだった人が、……」

 

べつに、そのアシスタントとして来ていた彼女が、みすぼらしかったわけではない。

 

連載作家でなくたって、好きなマンガに関わっていられるだけで、しあわせなのかもしれない。

 

でも、私は嫌だ。と思った。正直。

 

すんごく年下の、ヘタしたら息子っくらいの先生のアシスタントになって、

 

あれこれ指導されながらその息子(っくらい)の描いたド大人向けなマンガを手伝って、

 

大きなカバンえっちらおっちら持って、駅から20分歩いてきて、まだ時間が早いからってコンビニで時間つぶして、

 

腰も痛そうだし膝も痛そうだし眠そうだし、とにかくしんどそうなのに、朝11時から夜23時までの、途中休憩が昼メシを食ってる時間キッカリしかない仕事で、

 

(※私が行ったアシスタント先はたいてい、お昼に自由時間が60分とれるとかじゃなくて、用意されたお弁当を食べ始めたときが昼休憩の始まり、食べ終えた者から順次、作業に戻る。といったのが一般的だった)

 

場合によっては泊まりもして。

 

ってのが、たぶん私にとっては体力的にものすごくしんどそうだし、やだ。無理。

 

ヤバイ。あと泊まりもOKってことは、結婚もおそらくしてないぽい。

 

みたいな。

 

 

死ぬ前にいちど結婚したい

ちなみに私は幼い頃から太っていて、主に女性から、

 

「そんなにデブだとモテないでしょ。恋人もいないでしょ。結婚の望みなんて当然ないよねプッ」

という扱いを言外にされることがとても多かったので、

 

それをかなりコンプレックスに思っていたので、とにかく結婚は、したかった。

 

(ちなみにだけど太っていてもモテる人はモテる。結婚もできる。性格のキツイ女性のほうが相当ヤバイ。閑話休題)

 

 

そんで、失礼ですけどすみませんけどこうはなりたくない。と思って、廃業を強く意識した。

 

 

消えた漫画家は、実在した!!!

で、思ったことの1つは、みなさんが雑誌の上で見失って「消えた漫画家」とか言ってるような幻の作家さんも、

 

べつに社会人としてはフツーに生きてるので、エゴサーチとかするタイプなら、自分についての書き込みはたぶん見てるよ。ってこと。

 

なので、好きな作家さんに対してはとっても愛をほとばらせてみても素敵なのではないでしょうか。目に入ったらきっと喜びますよ。

 

 

と、いうことは、私がこんなことを書いてご本人から特定されたら、もしかしたら傷つけるのだけど、それはごめんなさい。

 

でもへこたれて地元にしっぽ巻いて帰って、会社員になんてなってるヤツになんて言われても、彼女としたらへでもねーかもしれない。

 

またもしかしたら、5年以上は経ってるから、彼女もまたまったく別の生き方をしてるかもしれない。

 

 

 パラレル人生を味わっている

でもさそれはそれとして、

 

私は、この生き方がいいんだ。

 

今になって、くやしまぎれにすっぱいぶどうで正当化しているだけかもしれないけど、私漫画家だった十数年間すごい長い間、

 

ずっと、ふつうの会社員に憧れてた。主婦に憧れてた。同年代のお母さんしてる同級生がうらやましかった。

 

(あ、ちなみに今の私に子供はいないけど)

 

なので、やっぱり夢は叶っていた。

 

遅れてきても。

 

ぜんぶ叶うのかもしれない。

 

方向転換してもいいのかもしれない。

 

という、希望でした。

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